左官業者が主役となる工事として、「モルタル仕上げ」や「漆喰仕上げ」などがあります。木造住宅や枠組み壁工法も一時期は乾式工法が圧倒的に多かったのですが、南欧風の住宅がブームとなった関係からか、湿式工法が少し復活したようです。しかし、天候の影響を受けやすい外部工事の外壁は、手間も時間もかかり、価格も高くなる湿式工法の左官よりサイディングなどのほうが、工務店などに好まれています。鉄骨系のプレハブ住宅などでは、外壁に左官を使うことはありません。
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水や砂を使う左官工事の宿命なのが、仕上げ材の収縮や乾燥によって早期にひび割れが発生する可能性も高く、これがクレームとなってしまうからです。構造材の木材も乾燥収縮し、構造クラックという大きな割れをつくります。窓周りの隅はアルミサッシ枠の伸び縮みと開口部にかかる構造的な負担もあって、クラックが入る場所です。左官工事の宿命とも言われている構造クラックは、雨漏れなどの原因になりやすい。さらに浸水によって構造材をぬらしてしまう恐れが強いため早急に補修が必要です。しかし、ヘアークラックと呼ばれる小さなクラックは、そのような問題はありません。いずれにしても新築して1〜2年でクラックが発生したら、気持ちのいい人は誰もいないと思います。これを少しでも防ぐ方法としては、下塗りをした後に十分に乾燥収縮させ、クラックを出させてしまい、時間をかけて左官仕上げができるのなら、最小限に防げます。しかし、残念なことにその時間がない現場が多いのが現実です。