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腐敗の背景

2011.11.18

建設業界と政治家、建設省との強いつながりの根っこには、建設省が広範囲にわたる許認可権と、いわゆる公共投資といわれるもののうち、実に七〇%のカネを握っている現実がある。大型公共事業では設計、工事費の積算の段階から建設省、その出先機関、あるいは関係公団、つまり、「御上」が一切をとりしきり、工事も指名入札制度で決まる。ここに政治家が介入し、談合がまかり通る最大の原因がある。公共工事をめぐるスキャンダルがおこるたびに、建設省は入札制度などの改善のジェスチャーをみせるが、さっぱり実現していない。

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こうした仕組みが、建設業界、建設省、そして政治家に都合がいいからにほかならない。「御上」が設計や積算をおこない、指名入札を多用するパターンは市町村の段階でも一般的で、それが談合や建設汚職を全国的なものにしている大きな背景になっている。一九九三年三月に、建設業界のドンだった金丸信が脱税容疑で逮捕され、押収された金品は数十億円相当と報じられた。こうした蓄財のかなりの部分が建設業界からの裏政治献金や工事の配分への謝礼、あるいは付け届けとされた。建設業界をめぐるスキャンダルが露見すると、いつも問題になるのが使途不明金である。税務当局が資本金一億円以上の法人のうち実地調査を行ったものが毎年発表されるが、その総額は年間で三百〜四百億円に達する。そのうち、建設業界の使途不明金だけで七〇%前後をしめるのである。





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