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政治は何をしてきたか

2011.11.04

戦後27年、日本資本主義は円切り上げにみられるように、いまや世界市場を席捲するほどの実力をもつようになった。その半面ではこれまでみてきたように多くの勤労者が土地、住宅問題の重圧に押し潰され、低劣な住居条件に泣いているのである。生活要素に対する政治の配慮が薄ければ薄いほど、総体としての日本資本主義の資本蓄積が進む、という皮肉な関係がそこにある。政治は、経済の集中的表現だという。この論理からすれば、生活要素としての住問題に対する政治の姿勢は、そのまま日本資本主義の、庶民生活に対する姿勢をあらわすものである。

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そこには先にみたように生産要素の1つとしての労働力という認識はあっても、人間としての認識はなかった。したがって人間の生活要素の確保が政策として機能することはなかったのである。むしろ、極言すれば「労働力の再生産が最低限可能であれば、それでよし」とする、粗末な住宅政策がそこにみられただけである。「独立の完成は、自立経済を達成することが基礎である。その第1歩はまず、国民生活を安定させるところから始めなければならない。このため政府は、国民生活安定の第1歩として、まず住宅について10年間に500万戸程度を建設する計画をたてた。」





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