明治以降、死者が一〇〇〇人を越える地震は一一回起こっているそうですから、二、三年に一回は日本のどこかで大地震が起こるわけです。この結論を、まるでブラックユーモアだと感じたのは私だけでしょうか。たかだか二〇年ぐらいしかもたない、耐久性に劣る住宅が、地震に強いわけがないのです。また、地震に弱いのは木造住宅だけではありません。現在の住宅の耐久性が劣るのは、日本の気候と生活スタイルの変化にシステムとして適合できないところに根本的な原因がありますから、耐久性の劣化は、鉄骨や鉄筋コンクリート造(RC造)の住宅にも起こっています。たとえば、本来コンクリートには使用してはならない海砂が使用されたため、鉄筋が錆びて耐久性が著しく低下したRC構造や、鉄骨部を中心に壁内結露を起こしている住宅もたくさんあります。壁内結露は金属の腐食の原因になりますから、もちろん、住宅の耐久性を低下させてしまいます。鉄筋コンクリート造は木造にくらべ六倍の重さがあり、地震の破壊力は重量に比例しますから、躯体の重い鉄筋コンクリート造はダメージが大きくなります。そのとき、鉄筋が錆びて腐食が進んでいればどんなことが起こるか、地震が起こらないことを神頼みするしかないというのが、耐久性の低い日本の家なのです。
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